ウェディングケーキとアフタヌーンティー

結婚式まで三週間を切った。
忙しいか、っちゅーと、まぁやっぱり忙しい。
ただ、それは結婚後の生活の準備が忙しいんであって、結婚式そのものについては式場任せのほったらかしだ。
身内だけのこじんまりとした式だし、まあまあ気楽なもんなのである。


そうは言っても、最低限の準備は必要だ。
いいかげん、最終の打ち合わせをしなくちゃいけないってことになり、相方と二人で式場まで行ってきた。



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最終の打ち合わせで決めるのは、結婚式の具体的な仕様、その最終決定だ。
記念写真の前撮りをする/しない、とか、担当さんの質問に答える形でホイホイ決まっていく。


時間がかかったのは、引き出物か。
ウチらの場合は簡素に、「記念品」と「引き菓子」と「鰹節」の3品をもって引き出物とする。
どうせ身内だから、カタチだけのもんだけど、そうは言っても「なんでもいいや」って訳にもいかない。
カタログから選んで決めるんだけど、こんなん迷いだしたらキリがない。


「うーん。私、タジン鍋欲しいなぁ。」
「自分が欲しいもの言ってどうするよ。」
「でも、引き出物として出せば、周り回ってウチに来るじゃない?(姑と同居だから)」
「そんなんがアリなら、俺はプレステ3がいい。」
「それこそカタログに無いでしょ!!」

すったもんだで、記念品は渋い感じの和食器に決めて、引き菓子はその食器に似合う和菓子を。
鰹節はまぁ縁起物なのでカタチだけね。
‥‥タジン鍋はそのうち買ってあげよう。


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あと、思いがけず厄介だったのが、ブーケ。
そういえば衣装合わせのときに決めていなかった。

これも写真を見て決めるんだけど、正直、写真では色がわかりにくい‥‥。
花の種類も、ブーケのカタチも、思ったよりバリエーションが豊富だ。
ドレスとの組み合わせや、チャペルの照明の具合、さらには相方の身長なんかも考えなきゃならなくて。


ああでもないこうでもないの末、真ん丸のカタチの、淡い色のバラのブーケに決まった。
このブーケと同じ花材で「ブートニア」ってのを作って俺は胸にそれを飾る事になるらしい。
‥‥そうか。胸にバラの花ときたか。
思うところは無いわけじゃないが、まぁ、仕方ないよな。
とほほほほ。



披露宴での料理は、参加者の好き嫌いを考慮してフレンチのコースに。
料理のランクはいくつかあったけれど、「一番上等なコース」は品数が多すぎる。
親たちとか「食べきれない」って事態になりそうだから、あえて「そこそこのコース」にしてみた。


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「うーん。」
「どしたん?」
どんどこ埋まっていく見積もり表を見て唸る俺。
怪訝そうに声を掛ける相方。

「いや、予算も余ってるし、少しくらいオプションつけてもいいかなって。」


相方の性格からして、あまり派手な演出とかしたがらないのは判っているけれど。
このままじゃあまりにも「必要最低限」すぎるなぁと思ったんだ。
だって披露宴のテーブルの「花」すら、「あ、別に要らないです。」なんだぜ?


ゴンドラ乗ったり、スモーク炊いたりは要らないけれど。
少しくらい、スベシャルな何か、あるいはサプライズな何かがあってもいいんじゃないかって。



「ウェルカムボードとか意味ないし、キャンドルサービスもねぇ‥‥」
「両親に手紙を読むってのがあるで?」
「やんやん、それは勘弁してー!!」


二人でオプション用のパンフレットを開いてあーでもないこーでもないと話し合い、結局、相方が「これ!!これやりたい!!」って選んだオプションは‥‥


そういや基本のプランには入ってなかったなぁ。

「これぞ披露宴」って感じの、定番中の定番の「ケーキカット」だ。
二人でナイフ持って、「新郎・新婦初めての共同作業ですー」って。


「まぁなあ、これはやっといた方が披露宴っぽくていいかなぁ。」
「でしょでしょ!!」

そうは言っても、披露宴の出席者なんか俺たち入れても10人に満たないのだ。
そしてカットするケーキは、一番小さなものでも結構なサイズで‥‥

「料理と別にこんなケーキ出されて、オカンとか食べきれるかなぁ?」
「大丈夫でしょ、きっと。あ、このケーキが美味しそう!! これにしよ、これに!!」

‥‥「イチゴが沢山乗ってて美味しそう」って理由でウェディングケーキを選んで良かったのだろうか?




式場側に料金も支払った。
結婚指輪も預けた。
これであとは、挙式当日に式場に行きさえすれば、あれよあれよと花嫁・花婿に仕立て上げられるはずである。

「やれやれ、これでなんとか式については準備終わったかな。」
「うん。美味しそうなケーキ選べて良かったよねぇ。」
「いや、ケーキは式のオマケだから‥‥」

「‥‥ケーキ♪ケーキ♪楽しみだねぇ♪」
「‥‥わかった‥‥」

なんかウェディングケーキの写真で相方の甘味心(なにそれ)に火がついたようだ。
こりゃあ、ケーキ食べさせないわけにはいかないか。



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そんなわけで、京都駅から少し北に歩いたところの「テ・コンセプシオン」でアフタヌーンティー。
たっぷりの紅茶(ポットで出てくる)、そしてケーキやフルーツ、サンドイッチにスコーン、アイスクリームなんかがお皿2枚にてんこ盛りについてきて、一人1400円。
相変わらず、お得すぎワロタ。


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「ウホッ!」
相方が満面の笑みだ。
うん、そういやクロテッドクリームで食べるスコーン、好物だったよな。





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のんびり、ゆったりとお茶しながら、ダラダラと会話。

まぁ会話の内容は
「お小遣いの額どうする?」
とか
「お義母さんから少しは生活費はもらった方がいいんかなぁ?」
とか、そういう所帯じみた話になってしまったんだけど。


なんというか、いよいよだ。

大きな衝突も、家族と揉めることも無く、ケンカ一つせずにスムーズにここまで来てしまった。
二人で結婚しよう!!と決心して、目標に向けて邁進してきた‥‥という感じが、全然しないんだ。あまりにもスムーズすぎて。
なんというか、結婚するというのがあらかじめ決まった事実であるかのように、二人ともすんなりと「それ」を受け入れたという感じ。

‥‥変なの。



どんな夫婦になるのか、なんて共に暮らしてみなきゃわかんないけれど。
たまの休みに、紅茶とケーキでのんびり会話する‥という時間は、これからも持ち続けたいなぁ。

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