「天神さん」で甘味を食べ歩く

夏ごろから延々やっていた結婚に向けての「巣作り」も、なんとなく終わりっぽくなってきた。
寝室にドレッサーを設置してからというもの、相方に「ここは私の場所だ!!」という意識が目覚めたっぽい。
せっせと実家から洋服だのブーツだの茶碗だの箸だのを運び込んで、すっかり同居の準備を終わらせてしまった。

あとは嫁入り道具として、挙式直前にハイビジョンテレビとBlu-rayプレイヤーとwiiを持ってきてくれるそうだ。
俺としては、むしろ真っ先にソレを持ってきて欲しいんだけどなぁ。


そんなわけで、ここ最近、休みの日には相方がウチに泊まりに来るようになったのだ。
荷物の整理と、あとはオカンから我が家についてのアレコレを学んでいるみたい。
炊飯器なんかの使い方とか、ドコに何がしまってあるか、とか。

朝起きて顔を洗いに洗面所に行くと、相方がせっせと洗濯機を回しているのに出くわす‥‥なんてのは、
もうすぐそれがただの日常になるとわかっちゃいても、まぁ、なんというか新鮮なオドロキなのである。


そんな土曜日の午後。
ご褒美というわけでもないが、頑張ってくれている相方をバイクに乗せて、北野天満宮に連れ出した。
京都の北野天満宮では、毎月25日は「天神さんの縁日」なのである。


そもそも、「天神さん」を一度見てみたい、と言い出したのは相方だ。

大阪人である彼女は、どうも京都に住むことに対して妙な気負いがあるように思う。
「ワタシ、これから京都人になるのに京都のこと何にも知らへん」
だの
「はよ京都の街を覚えへんとあかん」
だの。

いや、そんなん毎日暮らしてれば自然に覚えるもんだと思うんだけども。
(それに、結構マメにアチコチ連れまわしているつもりだがなぁ‥‥)

ともあれ、相方としては自分が住むことになるこの街を、探検したくてウズウズしているようだ。


で、ちょうど25日だったんで、「天神さん」に連れて行けと言うのだ。

ま、よかろう。
ちょいとバイクにタンデムしてひとっぱしり。
白梅町に停めて、テクテクと歩いて天満宮へ。


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天満宮の正門前、かなり遠くから、カラフルな幟が並んでいるのが見えた。
ここは普段はわりと静かな神社なんだけど、毎月25日の縁日だけは参道にズラリと露店が並び、参拝客でごったがえすのだ。

「いろんな露店があるんやねぇ。」
たこ焼きやカルメラ焼、金魚すくいなど定番の露店に混ざって、七味唐辛子や木の芽煮、ちりめん山椒なんかの「おばんざい」、はたまた帯止めやショールなんかの和装小物までが露店として並んでいる光景が、彼女にはかなり珍しいようだ。
そっか。こういうのもまた「京都ならでは」なのか。


あー。そういうことなら。
アレを見せてやろう。
「ここの縁日には、もうひとつの顔があんねん。」
そういって、中央の参道からチョイと外れて東門のほうへ相方を連れ出した。


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天神さんの縁日といえば、京都を代表する「骨董市」でもある。
境内の東側にズラリと、骨董屋さん・古道具屋さん・古着屋さんなんかが並ぶのだ。



「うわ、うわ、うわ、なんでもある!!!」

相方、大興奮。
なんたって、由緒正しいアンティークから、一応値段つけて置いとこうみたいなガラクタ寸前の古道具、古いオモチャやレコードなど、まぁしっちゃかめっちゃかな空間だ。
着物なんか一枚500円くらいからあるし。
お客さんもなんか外国の人が多くて(お土産にするんだろう)、妙な無国籍ムードもある。


古道具屋さんと骨董屋さんの間にいきなり食べ物の露店があったりするのもいい。

「京都で二番目に美味しいわらび餅」という、快傑ズバットみたいなキャツチフレーズのわらび餅の露店があったので、ちょっと休憩することにした。



「はいー、わらび餅は200万円ですぅー」
わらび餅屋さんのおっちゃんは嬉しいほどに「ベタな」人だった。万円て。


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冷水で冷やして、目の前できな粉をふるってもらった「京都で二番目に美味しいわらび餅」は、ほんのりと優しい甘さだった。
ちなみにお茶は石垣に投げ出された給水ポットから勝手に注いで飲むというシステム。


「一番美味しいのはどこのわらび餅なのか気になるねぇ。」
「あー。それはツッ込んだら負けやろ。」

「京都で二番目に美味しい~」なんて京都っぽいフレーズだと思う。
きっと、一番はどこかと問うたら、いかにも京都人らしい「イケズ」な答えが返ってくるのだろう。
だから聞かない。
あえて聞かない。
それもまた、京都人の「イケズ」ってやつだ。にひひっ。


わらび餅食いながら、ぼーっと、骨董市を見る。
売れてるんだか売れてないんだか、多分あんまり儲からないんだろうけれどなぁ。
でも、売り手も買い手もみんな笑顔だ。
いいなぁ。



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縁日を楽しんだあとは、せっかくだから参拝もしていった。

実のところ、25日の縁日は露店はにぎわうんだが、本堂の参拝はあんまり混んでなかったりする。(受験シーズンは別だけども)
この日も、あまり並ばず、サクッと参拝する事ができた。




「さて、と。あとは‥‥せっかくやから、長五郎餅食べていこか。」
「ちょーごろーもち?」
「んー。天神さんの名物。」



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天神さんの名物といえば粟餅もあるけど、なんたって長五郎餅である。
毎月25日だけ、ここ北野天満宮の境内の出張店舗が開かれ、餅とお茶で休憩することができるのだ。



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これが長五郎餅。
羽二重餅で、中に漉し餡が入っているというだけのものだが、餅の柔らかさと餡子の上品な甘さが身上。
ちなみに長五郎餅2つと煎茶のセットで350円。「おうす」(抹茶)とのセットだと500円だ。


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「おー。やわらかーい!!」

むにーっと延びる餅に喰らいつく相方を写真に撮っていたら、
「私が食いしんぼうキャラに見えるからやめて!!」
と怒られた。
いや、十分に食いしんぼうキャラやん。




「ああー、堪能した!!これが天神さんかぁ!!」
帰り道。
相方が満足げに言った。

うん、少しずつこの街に詳しくなっていけばいい。

どうせ数年もすれば、すっかりイケズな京都人になって、実家の友達にしたり顔で京都案内とかするんだろうし。



‥‥‥




「ところで。」
「ああ。」
「すこし小腹が空いたねぇ」
「同じく。」
あんな餅だけじゃ足りないよな。



もう少しだけ何か食べたいのと、休憩したいのとで、天満宮を出て少し西に行ったところの「TOFU CAFE FUJINO」へ。
ここは「京とうふ 藤野」のカフェ店舗(!)で、豆腐を使ったケーキやプリンなどが食べられるのだ。


ってなわけで


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俺は「豆乳レアチーズケーキパフェ」を。
豆乳チーズケーキの他にも、豆腐クッキーや豆腐プリン、豆腐アイスをふんだんに使った豆腐づくしのパフェ。
ほんのりと後味が大豆っぽくて、身体によさげ。


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相方は豆乳のスムージー。抹茶味。
これも元が豆乳とは思えない‥ようでやっぱりほんのり豆乳とわかる、そのギリギリのバランスが楽しい。


「ああ、今日はなんか甘い物ばかり食べてるなぁ。」
「‥‥わかった。」
「ん?」

「‥‥私たち、きっと二人とも食いしんぼうキャラなんやよ。」

ま、きっとそうなんだろうなぁ。
甘党夫婦で食べ歩き。
それもまた良しか。

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