フワフワのパンとフワフワのベッド

ベッドを買わないと、ってことでニトリやIKEAに行ったりしていたんだけど、どうもイマイチなのだ。
安さは魅力なのだけど、10年も20年も使えるような品質ではない気がする。
ていうか、ベッドについてはできれば死ぬまで、あと40年くらいは使いたいのだ。
相方のお母さんから、
「あなたは夜勤もしているし、睡眠の質が大切なんだからベッドだけは本当にいいものを買いなさい」
って薦められたこともあるし、昔ながらのキチンとした家具屋さんでベッドを買うことに決めた。

京都で家具と言えば、夷川通りの家具屋街。
もはやめっきり寂れてしまったのだけど、それでも何軒もの家具屋さんが軒を連ねている。
そこを巡ってベッドを選ぼうぜ、と相方をバイクの後ろに乗せて走り出したんだが‥‥。



「睡眠も大切だけど、まずは昼飯だよなぁ。」


この日は、嬉しくなるほど晴れた真夏日。
暑くて暑くて、夏はこうでなきゃ、って感じの日だった。

こんな日に食べたいのはなんだろ?
冷やし中華?カレー?いや、なんか違うな。


セミの鳴く声、入道雲。川で遊ぶ子供たちの歓声。

‥‥そっか。



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ふと思いついて、荒神口のパン屋さんでパンを買って、ピクニック気分で鴨川のベンチで食べることにした。
そういう気分になったのだ。
たまにはいいだろ、そういうのも。


荒神口のパン屋さん「ボン・ボランテ」は前から気になっていたお店。
小さな小さなパン屋さんなんだけど、なんとここは石窯に薪をくべてパンを焼いたはるのだ。
京都市内で石窯でパン焼いているお店って珍しいんじゃないだろうか。

オシャレでかわいらしいパン工房には、薪の束がドンと詰まれてて、
もうそれだけで「ここのパン、美味しいに決まってるやん!!」って思ってしまう。


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鴨川のベンチで風に吹かれながら食べる石窯パンは、そりゃもう。
「うわぁ、香ばしい!!」



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これは「 もち麦パンヘーゼルナッツ入り」。
外側のクラストはパリッと歯ごたえ良く焼けているのに、中のクラムはモッチモチ。
もちろんナッツもコリコリとしていて、まさに食感のオーケストラ。美味し。


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クリームパンは顔が描いてあってかわいい。
中のクリームは自家製なのかしらん?バニラの粒々が入っていて、とろける美味しさ。
パン生地も尋常じゃなく美味だ。



石窯で焼くパン屋さんって、なんか自然派志向というか武骨なハード系のパンばかり置いているイメージがあったけど、ボン・ボランテさんは普通にデニッシュやクリームパンも焼いていて、気取らない感じで好感が持てた。

そういや、石窯だって別にお店のほうでは「石窯で焼いてます!!」なんてアピールは特にしてないんだよなぁ。
ただ普通に、自然に、「薪で焼いていますが何か?」って感じの「街のパン屋さん」。
その意気や良し。



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ちなみにボン・ボランテさんの紙袋に貼られたシール。
カワイイ。


のんびりしたパン屋さんののんびりしたパンを齧りながら、のんびりと河原の風に吹かれる。
ああ、平和だ。

「やっぱり‥『木』っていいなぁ。」
「そうやねぇ。」


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そんなテンションのまま、夷川通りの家具屋めぐりを始めたものだから、ベッド選びもなんとなく「気取らないイメージで、良い木材を使ったものを‥‥」なんて選択になってしまった。我ながら流されやすい?


やっぱり家具専門店で買うのって安心感があるかな。
店員さんが親身に相談に乗ってくれるし。


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寝っ転がったり座ったり、店員さんにアレコレ聞いたりしながら、結局「川上家具店」さんに置いていたコレに決めた。
もちろん実際に買うのはクィーンサイズだけど。

決めた理由は、シンプルで頑丈、日本製(広島の職人さんが作っているらしい)‥‥ってあたり。
痛んだら修理もしてもらえるらしい。

お値段はニ○リの倍近くするけれど、長く使えるなら結果、お得だろう。
マットレスはさんざん試した結果、サータ・ペディックの30thアニバーサリーモデルに決めた。
腰のところに太目のコイルを使ってて、いい感じで体重を分散してくれるそうな。
まぁ、寝てみて気持ち良かったから細かい理屈はどうでもいい。


枕元を照らすライトや、目覚まし時計を置くような宮なんかも無いシンプルなベッドにしたので、そのあたりを補うべくナイトテーブル(枕元に置くちっちゃいテーブル)も一緒に買った。
もちろんシーツなんかも一緒に買って、しめて二十ウン万円‥‥。
あとで掛け布団も買わなきゃいかんし、満足はしているものの、やっぱり高い買物になったなぁ。


「変なベッド買って腰とか痛めたら元も子もないんだし、こういうのにお金使うのはいいことやよ?」
「まぁなぁ。」


**********************
次の日。

「それにしても美味しいパンやったねぇー」
昨日に続いてウチにやってきた相方が、しきりと言うのだ。

なんか、パンに目覚めたらしい。
俺の語った「パンうんちく」にも興味を持ったようだ。

ふむ。それなら。

「今日はパン焼いてやろうか?」
「おおう!!食べたい!!」

そういえば、相方にはケーキやアップルパイなんかは食わせているが、俺の焼くパンはまだ食べさせていなかった。
いかんいかん。

近くの平和堂に買出しに行って、急遽パンを焼くことになった。

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リスドールこねて、クルミ入れて、ハードブレッドいっちょ上がり。
粉と塩と水だけのシンプルなパンね。


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調子に乗って、ソフト系‥バターロールも。
こっちはバターや牛乳入れてリッチな感じで。


俺が粉とたわむれている間、相方はベッドが入る予定の部屋を綺麗に掃除してくれている。
と、突然キッチンに相方が入ってきて、言った。
「整いました!!」

「‥‥はぁ。」

「ベッドとかけまして、パンと解きます。」
「‥‥その心は?」

「どっちもフワフワが命です!」
「‥‥ダジャレ要素が入っていないから、「謎掛け」としてはダメなんじゃないかソレ。」


ともあれ、相方は腹が減っているようだ。
待ってろ、今焼くから。

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ハード系パンは霧吹きで水ガンガン吹いて、表面をカリッと、中はふんわりと。


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ソフトパンは‥‥ありゃ、せっかくロール成型したのに、パッツンパッツンに膨らんじゃった。
うーん、イマイチ、生地を成型するのニガテだ。


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「で、どうよ。焼きたてパンの感想は。昨日の石窯パンと比べてさ。」
「んー。昨日食べたパンの方がもっとフワフワやったよ?」
「むぅー。」

「焼き立てなのでプラス10点。でも生地がイマイチなので-20点。」
「プロのお店には勝てないよそりゃ。」
材料だって技術だって焼き加減だって、こっちは素人だしな。


「ま、愛情こもってるから、プラスマイナスゼロってとこかなぁー。でも、やっぱり石窯で焼いたパンの方が美味しいよ。」
「‥‥くっ!!」


いつか、金貯めて石窯を手に入れてやる‥‥。







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