妹の病気が

妹が検査入院から帰ってきて一週間。
ようやく、検査結果が出たのである。

妹は肝臓にビー玉くらいの大きさの「なにか」が数個、ポコポコできていたのが先月見つかったのだ。

そりゃそんなもん、癌だと思うじゃないか。

かかりつけのお医者さんは
「もし癌なら、こりゃ手がつけられないなぁ」
とか言いやがるし。


おかげでこの一ヶ月あまり、妹夫婦はレントゲンだCTスキャンだのとあっちこっちの病院を駆け回るわ、それでもよくわかんなくて検査入院するわ。

その間にウチの親はみるみる憔悴するわ。
妹の旦那の家族もオロオロしてたらしい。

当の妹本人は意外にケロリとしてはいた‥‥ように、俺には見えたけど。
そりゃまぁ内心、動揺はしていたんだろうなぁ。

俺は‥‥ウチの親がオロオロしている手前、努めて平静というか、のほほんとした態度でいたつもりだが。
ここで不安を煽っても仕方ないしなぁ。



で、雨のザバザバ降りしきる7月の14日。
検査結果の発表だったのだ。

俺とオカンと、妹とダンナと、そのご両親が病院に集合した。
別に、病院の先生から「ご家族の皆さん集まってください」と呼ばれたわけではなく、勝手に。

お医者さんから「家族のみんな集まれー」って声がかからなかった時点で、多分、癌じゃないんだろうなぁ‥‥
ていうか、妹本人がここにいる時点で癌宣告はないだろ。

俺はとっととそのように解釈して、ヘラヘラしていたんだが、なんか皆、顔真っ白でピリピリしてて、嫌だなぁこの空気。
なんか場を和ませるような冗談でも言えばいいのかな、と思ったが、下手なこと言うとグーで殴られそうな空気だ。



はてさて。

お医者さんがニッコリと笑って告げた。

「良性腫瘍です。まずは薬で溶かす治療を試します。それがうまくいけば手術は不要です。」


目に見えない薬玉が割れて、俺たちにしか聞こえないファンファーレが鳴り響いた。


ほら見ろ。
そんなもんだ。


やれやれ。オカン、へたりこんじゃったよ。
妹はなんか複雑な顔してるが。


もちろん、良性腫瘍だったからって、まったく健康体ってわけではない。
妹の身体はあまり良くないのは前々からのどうしようもない事実だし、酒ダメあれダメこれもダメ、な生活がこれからも続くのだ。
でも、まぁ、それでも。
神様が、もう少し生きていても良いって言ってるんだから。


‥‥良かった良かった。

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