梅雨の晴れ間の大原三千院

ケーキしこたま食わせて眠らせて、すっかり元気になった相方をバイクに乗せて、梅雨の晴れ間にプチツーリング。
いや、クルマも買うけどね。
でも、ジメジメ暑いこの季節はやはりバイクで風に吹かれるのが気持ち良いのだ。
今日の目的地は大原は三千院。
そんなに遠くなくて、いかにも京都らしくて、大阪人の相方がまだ行った事がない場所ということで。


国道367号を高野川に沿って、バイクでぎゅんぎゅん走って一時間。
北山通りをさらに北に進むと、途端に景色が変わる。気温もグッと下がるみたいだ。
「涼しいねぇー♪」
最近めっきりバイク移動が気に入ったらしい相方は、上機嫌で後ろのシートでキャッキャとはしゃいでいる。
ここから先カーブ多いんだから、しっかり捕まってろっちゅーねん。


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大原エリアの手前「里の駅・大原」にバイクを置かせてもらって、ここから徒歩で大原散策だ。

俺自身、大原なんか来たの何年ぶりだろう。
間違いなく20年は経っているなぁ。



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大原三千院ったら、紅葉の秋か、雪の降る冬に訪れるのが定石だろう。
6月はシーズン・オフと言ってもいいのかも知れない。

実際、道中は人も少なくて、静かだ。
静かで穏やかで、涼しくて。これはこれでいい感じ。


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青々としたモミジの並ぶ道を歩く。

道の脇には紫陽花がやたらと咲いていた。
雨上がりで、葉っぱも花びらもツヤツヤと濡れていて綺麗。


てくてくてく。
美しい景色を愛でつつ、歩く。


「‥‥疲れた。」
涼しいとはいえ、三千院まで1kmほどは延々と上り坂なのだ。
流石にちょいと足を休めたい。


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ふと見ると、なんだか立派なお屋敷風味のお店が。
どうやら、喫茶店のようだ。


アイスコーヒーでも飲むか、と、ガラガラと引き戸を引くと、なんとまぁ。
広い和室に、お座敷テーブルと、囲炉裏。

奥のテーブルでは、お女将さんがゆったりと雑誌を読んでいた。
俺たちの他にお客さんは居ないようだ。

「あらあら、どうぞー、ここに座る?」
「は、はぁ。」

女将さんに薦められるままに、窓際の座敷テーブルへ。
窓から気持ちのいい風が吹き抜けて、冷房もしていないお店なのにすごく快適。気持ちいい。

「そうなの。クーラー全然必要ないのよー。」
飄々と女将さんが笑う。
天気が良くて暑い日には、店の前に水を撒くとそれだけでグッと気温が下がるのだそうだ。


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純和風の店の中には、女将さんの趣味らしき「お面」がいくつも飾られており、不思議な空間になっている。

テーブルの上には紫陽花がセンス良く飾られていた。
ていうか、全然「お店」って感じじゃないなぁ。


「はい、麦茶でもどうぞー。」
女将さんが入れてくれた麦茶でホッと一息。

なんか親戚の家にでも遊びに来たみたいだ。くつろぐなぁ。


‥‥って、ここ喫茶店やん。

「あの、メニューは‥‥?」
「ああ、ああ。そういうのはないのよぉ。ウチは頑張らないようにしてるお店だから。」
「はぁ。」
「今作れるのはねぇ、コーヒーと、カフェオレとぉー‥‥」
‥‥なんだか本当に親戚のおばちゃんの家に遊びに来たみたいな気分だ。


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のんびりと、アイスコーヒー飲みながら、風に吹かれて、ゆるゆると。

「夜になると、ホタルも見られるわよぉ。」
女将さんが言ってくれたが、さすがに明日から会社なのだ。
そんな時間までここでゆるゆるしているわけにもいかない。
そもそもまだ三千院にも辿り付いてないんだった。


女将さんに代金を払って店を出た。
コーヒーとカフェオレで800円ナリ。安い‥‥。

「あんまり儲ける気がないお店なのかなぁ‥‥」
「でも、いいね。ああいう暮らしって。」
「まぁなぁ。」

のんびり、ゆったり、か。


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さらにテクテク坂を登ると、いよいよ三千院の参道だ。
お土産物屋さんや食べ物屋さんがズラリと並ぶ参道の砂利道をそぞろ歩き。
さすがにここまで来ると、人も増えてきた。
「抹茶アイス食べたいんだけど。」
「帰りまでガマンしなさい!!」
‥‥怒られた。
子供か俺は。




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三千院。またの名を梶井門跡。天台宗の門跡寺院だ。
詳しい歴史はよく知らないけれど。

拝観料はらって、靴を脱いでみしりみしりと板張りの廊下を歩く。
ああ、古いお寺独特の荘厳な雰囲気に圧倒されるなぁ‥‥



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客殿から眼前に広がる聚碧園(いわゆる庭園ね)に惚れ惚れ。
うわぁ、絵葉書みたいな光景だ。


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しばし、三角座りで庭園を堪能。
どこかでゲコゲコと鳴いているカエルの声も楽しい。




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有清園。 こちらは宸殿前の庭園だ。青苔が広がる中に、立ち木が鬱蒼と立ち並ぶ。
なんか、京都の北の果て、山の中にこんな優雅な庭園があるなんて不思議な感じだ。


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どこを切り取っても絵になる。
というか、俺のカメラの腕では魅力の一割も切り出せないのが悔しい。

‥‥思い出した。
前に三千院に来たのは、中学生の頃だったんだっけ。
その時は、なんだか退屈な場所だと思ったのだ。(無理もないが)
大人になってからだと、あの頃は感じなかった魅力もわかるようになってきたかな。


「でもやっぱり、三千院は秋やんねぇ。」
帰り道。
買ってもらった抹茶ソフトクリームを舐めながら、テクテクと坂を下る。
「まぁ、このモミジが全部、紅葉するんやからそりゃ見物やろうなぁ。」
「今度は秋に!!秋にまた絶対来ようよ!!」
「‥‥秋は忙しいような気もするがなぁ。」

結婚式直前の時期に、そんな時間作れるだろうか。


「きょおとー♪おおはら、さんぜんいーん♪」
相方は呑気に鼻歌交じりだ。
元気なヤツ。

「恋ーに疲れた おんーながー、ひとりー♪」

‥‥不穏な歌詞だなオイ。



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