彼女のオトンvs俺

あれは確かこないだの火曜日の夜だったか。
会社から帰ったドンピシャのタイミングで、相方から電話が入った。
「なんかウチの親がね、会いたいって言ってるんやけど。」
「ああ、それは、いずれキチンと挨拶に伺おうと俺も思っていたからね。いいよ。いつ頃にしよう?」
「次の日曜日。」
「‥‥早っ!!」

ちょっと待てー。
確かに、挨拶はするつもりだったが、あまりに急すぎないかソレは。
「だってアナタの休みと日曜が重なるタイミングで最短が28日やしー。」
「なぜ最短を目指すかなぁ‥‥」

最近、なんとなくわかってきたんだが、相方の行動原理は「最短距離を、最速で」だ。
とにかく目的地へ一直線。
道理で、普通にデートコース組んでも妙に時間が余る訳だよ。


そんな彼女が、両親に「彼に会ってくれ」ってガシガシと働きかけたようなのだ。
で、こんな事態になったと。


心の準備は出来ちゃいないが、
例えば向こうの親御さんに「会ってもらえない」って苦労するよりは100倍マシだ。
ある意味、話は早い。


もちろん緊張はするけれど、どうせやんなきゃならない事だからな。
会えばいいんだろう。
彼女のご両親に。


腹は括ったものの、土曜の夜まで仕事なので、服を買ったり髪を切ったりする時間もとれなかった。
アホな時計しか持ってないので、腕時計だけは前夜にドンキホーテでマトモなのを買ったけど。
あとは手持ちの服でなんとか失礼の無い程度の格好を整えて、いざ出陣だ。


お昼前にJR高槻駅の前で相方と合流。
そのまま、駅前で待機していた彼女の弟さん(イケメン)のクルマに乗せられた。
もちろん弟さんとも初対面だ。
弟さんは随分前に結婚・独立して別のところにマンション買って住んでいるんだが、
今日はわざわざ実家に来てくれたとの事。
弟さんの奥さんも家でスタンバイしているそうだ。
ははは、一族総出でお出迎えですかそうですか。


高槻市内の彼女の家は、閑静な住宅地にあった。
かなり立派な家構えだ。

彼女に促されるままに玄関をくぐると、お母さんが出迎えてくれた。
「はじめまして○○です」
名乗り、手土産を彼女のお母さんに差し出して
「お口に合うと宜しいのですが」

気が付けば手が汗で湿っていた。
あ、俺、緊張している。



居間で、改めて御家族の皆にご挨拶。
彼女は弟さんのお嫁さんと一緒になって昼食の準備中だ。
なにくそ、ちゃんとやってやるともさ。

別に、やましい所も無いんだ。
何を質問されても、答えに窮するような隠し事も無い。
なら、真面目に挨拶すればいい。
それだけだ。
とにかく、相方を失望させるようなことだけはあってはならない。


彼女のお父さんは、あらかじめ「気難しい」「怖い」と聞かされていたんだけど、いざ話してみると全然そんなことは無かった。
几帳面で真面目な人っぽい。
お母さんも、優しそうないい人だ。なんか雰囲気がウチの母に似ているし。

ああ、大丈夫だ。
この空気なら。

人見知り心を意地と度胸で押さえ込んで、話す。
背筋を伸ばせ。
ヘソから声を出せ。

弟さんがウチの会社を知っていた事も、良いアシストになった。
仕事の話から、ウチの家の話や俺の家族の話など。
昼ごはんを食べながら、談笑。
笑いを取る余裕も出てきた。



そしたら。


なんか、気に入ってもらえたらしいのだ。


「こんな事言ったらアレかも知れないけれど。」
お母さんが声のトーンを落として言った。
「はい?」

「あまり長く付き合うのも良くないと思うの。年内ぐらいで結婚したらいいんじゃないかと思うのよ。」
「な‥‥!!!!」
「おお、ワシらも知り合って3回くらいしか会わないウチに結婚したしなぁ、あっはははは。」
お父さんが楽しそうに笑う。

あうあう。
こっちが結婚のケの字も言ってないのに、いきなりそんなコアな話に踏み込むのかよ。

「そうそう、姉ちゃんもいい歳だし、早いほうがええよー。」
弟さんまで。

相方はなんかめっちゃニコニコしているし。


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子は親を見て育つとか 子を見りゃ親が良くわかるとか♪

そうだ。
彼女の様子を見ていればわかったことなのだ。
この一族、全員せっかちさんだ‥‥。

いや、ウチのオカンや妹もせっかちだし、俺自身もわりと拙速主義なのだけれど。

登場人物全員がせっかち。
すげぇ!!


まぁなんだ。
結婚云々については、二人でまた話し合います~ってことにして、なごやかな雰囲気のまま面談終了。
あとは二人でデートしてこいや、って家を追い出された。
ま、このあと家族会議が始まるんだろうな。




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午後からは海遊館にでも‥‥のつもりだったんだが、相方がプラネタリウムを観たいと主張したので大阪市立科学館へ。
梅田からポテポテと歩いて中之島までね。


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久しぶりのプラネタリウムは、なかなかに感動的で良かった。
同時上映のCG映画「銀河鉄道の夜」は、プラネタリウムの全周天ドームに映写するもので、すごい迫力だった。
360°がスクリーンだもの。
そりゃ子供さんビビッて泣くわ。




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阪急三番街の「Pasta de Pasta」で晩飯。
俺は「お好み焼きが食べたい」と主張したのだが。
「要するにどっちも粉モノなんやからパスタでもいいっしょ」
と相方。
違うぞー。お好み焼きとパスタは全然違うぞー。
でも、海老のスパイシーカルボナーラが美味だったので許す。



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デザートセットを頼んだのでデザートとコーヒーが付いてくるのだ。
食後のデザートは6種類ある中から3種類を選べるという豪華仕様。
つまり二人だからなんと6種類全部頼めるのだ。
うひょ。

「私、デザートが食べたかってン」
「それでパスタかよ」
そりゃお好み焼きにはデザートセットなんか無いしな。
なんだか今日は相方のワガママに振り回されている気がしなくもないが。

まぁ、いいか。



相方と別れて家に帰ったタイミングでメールが届いた。
家族会議の結果が出たらしい。

どうも、俺は相方の家族一同にかなり気に入られたっぽく。
許す、許さないじゃなくて、早く結婚しろ、というような事であるようだ。

ふむ。

なんだかトントン拍子どころか、話がギュンギュン加速しているような。

祝福してもらえるのはいいんだが。
俺まだプロポーズとかしてないんだけどな‥‥




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