紀伊半島一周 -旅の終わりと森のアイスクリーム-

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海沿いだった熊野街道は、大泊から山道に変化した。
山の中を一本、スコンと通った道路を駆け抜ける。
左右が山なので、風は和らいだんだけど、寒い!

何があるでもない山中の材木置き場で、なんとなく休憩をとった。
‥‥というか、行けども行けどもトイレが無いから、ついゴニョゴニョ。
だって寒いんやもん!


ふとケータイを見ると、友達から
「明日は雪が降るっぽいから早めに帰ったほうがいいよ」
という旨のメールが来ていた。

ふむう。
仕方ない、今日中に京都に帰る方向で考えるか。




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道の駅「熊野きのくに」で熱いコーヒーにありついた。
気がつけば、息が白い。


ここは、木工製品が特産品のようで、木彫り細工や木の家具なんかがたくさん売られていた。
ちなみに「きのくに」は「紀の国」ではなく「鬼の国」と書くのだ。
うわ、なんだよ鬼かよオーガかよカッコイイやん。

「鬼」と一文字記されたTシャツがいい感じで、買おうかどうか迷ったが見送った。
もうほとんど荷物は積めないんだ。




尾鷲、船津‥‥山道を走り抜けて、三野瀬あたりから、また海が近づいてきた。
そしてまた風が、びゅーびゅー。

この頃には、紀伊長島から高速道路に乗って伊勢まで行こう、と決めていた。
そうすれば伊勢で夕食食べて、新名神高速でサクッと京都に帰れるだろう。

あと、体力。
ビッグスクーターなんか座ってるだけ、と思うかもしれないが、これがまた結構疲れるんだ。
尻が痛い。


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道の駅「紀伊長島マンボウ」で休憩ー。
何がどう「マンボウ」なのかは知らない。

紀伊長島は東紀州の玄関口。
つまりここから先は「紀州」って感覚じゃなくなるっぽいね。

ここで今日初めて、親に電話してみた。
何か買ってきて欲しいものはあるか?と聞いたら、「干物!」ってことだったので購入。


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平べったいものなので、なんとかカバンに入れることができた。
これなら「鬼の国」のTシャツも買えたのかも‥‥


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ここの道の駅の裏手は、熊野灘臨海公園になっている。
芝生の広がったガーデンテラスもあり、目の前には片上池(川に見えるけど池なのだ)が広がっていて、いい眺めだ。
暖かい季節なら、ここでのんびりご飯食べたい感じ。


片上池を眺めつつ、懐からコーヒーを取り出して、飲む。
熱いコーヒーの缶をカイロ代わりにしていたんだ。
自販機を見つけては、新しいコーヒーを買っては上着の内ポケットに入れて、代わりにすっかり冷めたコーヒーを取り出し、飲む。
こんなことしてるからトイレが近くなるんだよなー。



そろそろ行こうか。

まだ、高速道路には苦手意識がある。
そもそも、行きに有田まで高速使ったときも猛烈な横風で「ぶるぁぁぁぁぁ!」って悲鳴上げたんだ。
またあの思いをするのか‥‥
少し気が重くなりながら、紀伊長島インターチェンジに向かった。


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インターの手前で、「大内山牛乳」の店舗を発見した。
この辺りでは有名な酪農ブランドだ。
今まで通ってきた道でも「大内山牛乳を使った○○」は定番のお菓子として何種類も販売されていた。

こ、高速に乗る前にき、休憩だ。
‥‥どんだけビビッてるねん。


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大内山牛乳と、手作りクリームパンをイートインコーナーで食べた。
イートインコーナーったってお店の隅っこにベンチがあるだけだがな。

牛乳が濃厚で、甘味があって美味い!
クリームパンもここの店舗で焼いているみたいで、自家製クリームがたまらん。



覚悟を決めて、伊勢自動車道へ。
伊勢インターチェンジまでわずか70kmほどの距離だが‥‥

なんだこの横風は!

なんというか、俺のバイクの横にアシュラマンが併走していて、気まぐれに竜巻地獄を放ってくる‥‥そんなイメージだ。
バランスを崩すってレベルじゃなくて、カーブなんかじゃガードレールに叩きつけられそうになった。


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結局、一気に走り抜けられなくて伊勢西インターのサービスエリアで休憩。
あ、あかん、これは、京都に帰るのどうしよう‥‥

だんだんと薄暗くなっていく空を眺めつつ、コーヒーをグビリ。




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結局、夕方の六時半に伊勢神宮の外宮に到着した。
もう、これで紀伊半島一周したと言ってもいいよね?




伊勢っていう場所は、伊勢神宮で成り立っている部分が大きいんだが、その分、夕方以降はお店がパタッと閉まってしまう。
有名な「おかげ横丁」も行ってみたかったんだが、五時すぎるとほとんどのお店が営業を終了してしまうようだ。

「‥‥というわけだからさ」
オカンに電話。
「だから、なんやねん?」
「今夜は伊勢にもう一泊して、伊勢観光してから帰るってのはどうかなぁ?」
「雪降るかもしれへんで!ええからさっさと帰って来い!」
「‥‥ですよねー。」


仕方ない、やはり当初の予定通り、晩飯食べて、京都に帰るか。

晩飯はせっかくだから伊勢っぽいものを‥‥と思ったんだが、伊勢うどんってのも好きじゃないし、結局ジャスコの中でスガキヤのラーメンを食べた。



で、伊勢から京都まで、およそ170km。
伊勢自動車道と新名神高速道路を通って帰ったわけだが‥‥
台風レベルの横風の中、我ながらよく帰れたもんだと思う。

亀山で雪が吹雪いてきた時は、もうダメだって路肩に寄って朝を待とうかと思ったくらいだが(そんなんしたら凍死していただろ)


サービスエリアの度に休んで身体を暖めて、なんとか夜10時40分、自宅に帰還できた!

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総走行距離715km。
いやあ走った走った。

つーかーれーたー!


今回走ったルートはこんな感じ。

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高速道路で駆け抜けたりはしているが、一応、紀伊半島一周と言っていいだろう。
那智の滝が見られなかったし、他にもたくさん見送ったスポットはあるんだけれども、それを言ったらキリが無い。
白浜も、那智も伊勢も、またいつか行ってみよう。
イノブータン王国にも再訪したいしね。

今度は暖かい季節に‥‥



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さて、お土産として買ってきた「アテモヤ」だが、なんとか凍ったまま家に持って帰ることができた。
とりあえず一個だけ、冷蔵庫で解凍して残りはそのまま冷凍庫へ‥‥


翌日、解凍の終わったアテモヤを食べてみることにした。
柔らかい!
完熟したアテモヤは、まるでクッキー生地のようにフニャフニャだ。

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真っ二つに切って、いただきまーす。

‥‥甘っ。

なにこれ本当に果物か。
とろとろで、すごく甘くって、確かにカスタードのようだ。

アボカドが「森のバター」って呼ばれるのには俺は少し違和感があるが、アテモヤが「森のアイスクリーム」と呼ばれるのは納得だ。
マジで、アイスクリームのような味と食感である。
ひゃあー、美味いー。

この果物、もっと気軽に手に入れば、きっと流行ると思う。


南の方には美味しいものがいっぱいだな!

もっともっと、いろんなところに旅をして、美味しいものをたくさん食べてみたいね。
今度はどこに行こうかなぁ。




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