紀伊半島一周 -イノブータン王国、そして潮岬へ-

紀伊半島一周旅行は、基本的に熊野街道を辿ることになる。
この道がまた、快適で、愉快なんだ。
海沿いを走っていたかと思ったら、ふと気がつくと山の中。
そうかと思えばいきなり吉野家とかコンビニのあるような街中に出たり。
ほどよく大自然で、ほどよく便利。
御坊市を抜けて、みなべ町も越えて。

みなべは梅干の町だった。いたるところに紀州梅がらみのお店が並んでいる。
漁港もあって、美味しそうな魚料理のお店もたくさんだ。
なんで、きつねうどんなんか食べちゃってるかなー俺。
やはりガイドブックは事前に買っておくべきだったなぁ。

今回、白浜はスルーした。
アドベンチャーワールドでパンダに会うってのも魅力的な案だったが、それだけで一日つぶれてしまうだろうし。
「ざっと見て周る旅」には白浜は、重たい。
またいつか日を改めて来よう。



冬のツーリングの最大の敵は、トイレだ。
寒いもんだから、ついつい熱い缶コーヒーなんぞ飲んでしまう→おしっこー!のコンボだ。
トイレ行ける時にはこまめに行っておかないとイカン。

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そんなわけで、日置川そばの志原海岸で一服。
もうこの海は、太平洋と言っていいだろう。
やや西に傾いた日差しも暖かく、蒼い海をキラキラと照らしていて、すごく綺麗だ。
ずっと、ずっと海。
これが、太平洋か。

水平線の終わりには ああ
虹の橋があるのだろう

実際にはこの海の向こうには、虹の橋じゃなくてパプアニューギニアがあるんだ。
デンセンマンの故郷か。
遠いな。

バイクでどんどん走って、割と遠くまで来たと思ったが、世界はもっともっと広くって、嫌になっちゃう。


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海岸の堤防に貼られていた看板。
俺みたいな観光客にとっては、おお、太平洋は広いなぁ、で済む話だが
実際ココに住む人にはいろいろと切実なアレコレがあるんだろう。
津波に密航、密輸、不審船。
‥‥大変だなぁ。



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マジメに走ったおかげで、この分ならわりと早く潮岬に着くかな‥‥
と、余裕がでてきたところで「道の駅イノブータンランドすさみ」にたどり着いてしまった。
‥‥ここは、スルーするわけにはいかないんだろうなぁ。


ここ、すさみ町は町全体が「イノブータン王国」という独立国になっている。
‥‥まぁ、そうなんだから仕方ない。
イノブータン大王を元首と仰ぐ、小さな独立国で、日本国と友好関係を結んでいる。
そしてこのイノブータンランドこそが、イノブータン城なのだ。


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ちゃんと城にはイノブータン大王の肖像が誇らしげに掲げられているよ。



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こういう独立国「ごっこ」は、割と全国にあるけれど、本格的にやらないと面白いものにはならないんだ。
その点、イノブータン王国はかなり真剣に「国づくり」をやっていて楽しい。
中曽根総理(当時)に独立宣言書を渡して独立したイノブータン王国には、国旗も国家もあるし、閣僚も配置されて政治関係もバッチリ。
通貨は100ブータン=100円の固定相場制で、日本円での買物も可能。

俺はバイクで来てしまったので持っていないが、JRの駅でパスポートを売っているらしい。
パスポートは無くても不正入国にはならないようだが‥‥念のため、大王陛下に挨拶していこう。


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イノブータン城の貴賓室にはイノブータン大王と、キララ王妃がいらっしゃる。
きさくな人柄‥‥豚柄のご夫妻で、誰でも自由に謁見できるのだ。

少々緊張はするが、俺だってシーランド公国の男爵の位を持つ男だ。
イノブータン大王にお目通りする資格くらい持っているだろう?



大王様に挨拶した後は、色々と買物をして王国の外貨獲得に貢献した。
イノブタ(猪と豚の交配種だよ)の肉も売っていて興味深かったが、生肉を買うわけにもいかん。
さりとて、イノブータン城では食事はできないのだ。
しかたない、イノブタ料理を食べられるお店はどこかで探そう。



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大王に謁見している間に、太陽はズンドコ傾いていた。
やべっ。

雲の切れ目から覗く夕日が、まるでルビーのように赤いのが気になった。
(写真の左下あたりね)
イノブータン王国のキャッチフレーズは「真っ赤な太陽 碧い海のユートピア」だそうだが、本当に、少し怖いくらいに赤い。

その、赤い太陽が、今にも海に沈みそう。

まだ夕方5時ではあるが、多分あと一時間もすれば真っ暗になるだろう。
こんな海辺の道で夜を迎えたくは無い。
とりあえず先へ急ごう。



わき目も振らず走り続け、串本町に到着。
この串本町から、ポコンと突き出しているのが潮岬だ。

ホテルは串本に予約してあるが、うーん、せっかくだから、とりあえず潮岬に行くだけ行って見ようか。
本州最南端の地を踏んでおきたい。


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夕方6:30、潮岬灯台に到着ー。

灯台は夕方4時で閉まるとの事で、中には入れなかったんだが、たどり着いた事に意義がある。
ま、どうせ明日の朝もう一回、ちゃんと観光しに来るさ。


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串本町に戻って晩御飯。
イノブタ料理を食べられるお店、ということで「サンドリア」ってカフェレストランへ。
ガイドブック買っといて良かった(笑)

いい雰囲気のレストランで、ふわふわオムライスやサンドリアドリア(なんだそれ)も美味しそうだったけど、ここはイノブタ焼肉丼(1550円)を注文だ。

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あー、こりゃ美味いわ。
コクのある豚肉というか、クセのないイノシシ肉というか。
うっすらと甘味があって、脂身がやたらウマい。

イノブータン大王閣下、美味しい肉をありがとう‥‥。





サンドリアからちょこっと北上したところにある「浦島ハーバーイン」ってのが予約したホテル。
これが、大当たりだった。
リゾートホテル「浦島ハーバーホテル」の離れに建てられたビジネスホテルなんだけど、ハーバーホテルの施設を自由に使っていいとの事。
つまり、リゾートホテルのロビーも大浴場も露天風呂(大浴場とは別にある)も、売店やゲームコーナーも使い放題。
(リゾートホテルとビジネスホテルは連絡通路でつながってる)

それで一泊5400円。
お得じゃないかー。


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しかも、大人一人、と伝えてあったのに、何故かツインの部屋を用意された。
ベッド二つもどうするんだ(笑)
おまけに最上階(四階)で、窓からは海が見える部屋だ。
サービスという事なんだろうなぁ。


実際、リゾートホテルの方はそれなりに宿泊客多かったが、ビジネスホテルの方はかなりガラガラみたい。
廊下でも誰にも会わないしー。


荷物置いて浴衣に着替えて、さっそく露天風呂に入りに行くと‥‥


‥‥ああ、リゾートホテルのお客さんは、今、夕食の時間なのだろうなぁ。

誰もいない。
露天風呂、俺一人の貸切り状態。
「‥‥ワロス。」
いやもう、こりゃ笑うしかないわ。

露天風呂からは満天の星空と、海が見えて、極楽極楽。
あはははは。



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風呂上りには、ビールくらい飲んでもいいのではなかろうか。
売店で買った熊野の地ビールやらなんやらで、チョイと晩酌をば。

部屋に置いてあったサービスのお菓子と、イノブータン城で買ったイノシシ君をつまみに、ホロ酔いいい気分ー♪


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これは、ビールじゃなくて「じゃばら酒」。売店で見つけた。
「じゃばら」という柑橘類の果物から作った酒だそうだ。
邪悪を払う、と書いて「じゃばら」なんだって。縁起のいい果物なのだ。

この「じゃばら」、世界で唯一、和歌山の北山村でのみ栽培されている果物らしい。
へぇー。
お酒以外にもジュースや飴にもなっているし、和歌山名物のサンマ寿司にも使うらしい。
花粉症にも効くんだって。

飲むと‥‥

甘酸っぱ苦い。

レモンのような、ユズのような、でもそのどれとも違う、不思議な味だ。
薬味っぽい味かも。

多分、揚げ物に合うぞこの酒。カラアゲ食いたいなぁー。


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温泉入って酒飲んで、ああ疲れも癒されるなぁ‥‥
今朝は早起きもしたし、さすがに疲れているんだ。

明日は紀伊半島の東側を周んなきゃな。
英気を養うべく、お休みなさーい。






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