「THE ハプスブルグ」観てきたよ

ポカポカ陽気の日曜日というのはそれだけで心をウキウキさせるが、遊びに行く約束があればなおさらだ。
浮かれ気分で京都駅へ。
友達(ですよ?)と京都国立博物館へ「THE ハプスブルグ」を見に行くのだ。

ハプスブルグ展が見たい、というのは彼女のリクエストなんだが、俺もこういうのはまんざら嫌いではないしね。
そりゃもうウキウキですよ。

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京都駅からタクシーで国立博物館へ。(大人なので少し贅沢した)
タクシーからから下りるやいなや、博物館の前は沢山の人で賑わっていた。

京都国立博物館は現在、平常展示館が建て直し工事中で、せっかくの庭園も工事の囲いや重機が見えたりしてちょっと残念。

だが特別展示館はさすがの重厚さで、いいな。
こういう古い建物は、それだけでカッコイイ。



受付にチケット渡して、携帯電話の電源切って、ギギ‥と重いドアを開いて館内へ。
うわ、すごい人だ。

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館内は写真撮影禁止。

回廊型に配置された展示室内はスイスイと見て回れない位の混雑だが、しんと静まり返っていて、みんなマナーがいいなぁ。
ものすごくつまんなさそうに憮然としている男の子とか居たんだけど、それでも大声出しちゃいけないと判っているのか、静かに涙目になっているのが可愛かった。


ハプスブルグの秘宝ということで、ヨーロッパ絵画だ、というアタマが強かったんだが回廊はまず日本画からスタートした。
明治天皇からオーストリア・ハンガリー二重帝国の皇帝への贈り物の画帖や工芸品などが並んでいる。
日本はこんな国ですよー、と伝えようとして描かれたんだろう、風景や習俗画、相撲なんかの絵も。
これ受け取った向こうの国の人たちはどう感じたのかなぁ。


そして、お次はハプスブルグ家が集めた美術品が国ごとにズラリ。
日本画からの画風の変化にクラクラする。
光と影の扱い方が全然違うしな。

ハプスブルグ家は政略結婚で勢力を広げた一族で、ヨーロッパ各国に王を輩出した超・名門。
そのコレクションも膨大かつ豪華絢爛で。


ズラリと並ぶ絵画に圧倒された。
油絵でなんでこんな質感を描き分けられるんだろう。
ビロードのフワフワ感も、銀食器の光沢も、繊細なレースも、これみんな油絵の具だろ?


「ホロフェルネスの首を持つユディット」の絵の前に人だかり。
ぶっちゃけて言うと、女の人がオッサンの首をちょんぎって抱え持つ絵。
同じテーマの絵が二枚あって、あと「洗礼者聖ヨハネの首を持つサロメ」も首チョンパ絵だ。

「ヨーロッパの人って斬首テーマけっこう好きなんですよ」
友人が教えてくれた。

同行の友人は、美術が大好きで、海外の美術館にもアチコチ通っている。
このハプスブルグ展にしても、「あ、この絵ウィーンで見た」とかサラッと言ってのけるんだもの。
俺が本やネットで仕入れたウンチク話なんぞする余地なし。
100のウンチクより1の実体験だ。


オーストリア皇妃エリザベートの肖像画にため息ついたり、プレートメイルの実物に「昔の人、ちっちゃっ!」って驚いたり。

最後の展示は工芸品。
ラピスラズリの杯とか水晶のグラスとか‥‥
だって、ガラスだと思ったら水晶だぜ?削りだすんだよ?
どんだけの手間隙かかってるんだか。



はふぅ。
屋外に出て、背伸び。

なんか、魂抜かれた感じ。
絵画ってのはやはりナマで観ないとダメだな。
細かい筆致や色使い、角度によって変わる表情。
印刷物や写真では伝わらないことが多すぎる。


「昔は電気が無かったから、みんなランプの光で絵を見てん。」
「ああ、そりゃそうやな。」
「そやから、例えば日本の屏風絵なんかも、薄暗い座敷の中で蝋燭の火で観てこそ、本当の姿が見えるんよ。」
友人が主張する。
確かに、そういう環境で見ることを前提に絵師が描いているのならば、そういう環境で見るべきなんだろうな。

絵画鑑賞中に友人が、「この絵はどこに飾られていたんやろうね」って何度も何度も口にしていたのは、そういう事だったのか。

深いな。本当に深い。

ちょっと勉強しないと俺は。




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博物館から京阪七条駅に歩いて、近くの喫茶店で軽くお茶したあとは、夕食。
電車で三条京阪に移動して、祇園縄手のイタリアン「COMFOR」へ。
去年の夏できたばかりのダイニングバーだ。
お店のチョイスは任されていたんで、ちょっといい雰囲気でかつ友人が知らなそうなお店をってことで。


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「水(アクア)」をテーマにした店内は、足元に水が流れていたりアクアリウムがあったり、リゾートっぽい空間だ。
夏にはオープンテラスで鴨川の夜景を見ながら食事も出来るみたいだが、さすがに今は寒いよなぁ。



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窓際の席に通された。
キャンドルの灯りが綺麗だ。


店員さんがめっちゃニコニコしながら「今日のオススメ」ボードを持って説明しに来たんだが、二人して首を横にフルフルと。
黒毛和牛ステーキだのオマール海老だの、高いっちゅうねん。
お茶してきて二人ともそんなにお腹すいてないし。

カクテルとサラダ、パスタにピザあたりを注文。


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料理がこりゃまたオシャレでかつ美味しかった。
器のセンスもいいし、本格的なイタリアンの味だ。ウマー。

のんびり会話。
お互いの仕事の話とかイロイロと。



油断するとまた終電がー、ってなりそうなので、早めに店を出て二人、四条の阪急の駅へポテポテと鴨川沿いの道を歩く。

口数も少なに、テクテクと。

これは‥‥
何か言わないといけない空気、なんだろうなぁ。


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「‥‥月が、綺麗ですね。」

「?ああ、本当に綺麗だねー。」

‥‥彼女、夏目漱石には詳しくないようだ。

ま、いいか。

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この記事へのコメント

kopanda
2010年01月25日 21:22
PLAESEPEさん

デートですか、いい感じですね。
うらやましい~
もう、最後の告白が
素敵すぎます
応援してますよ。
PLAESEPE
2010年01月26日 16:00
あー(照)
kopandaさんには意味がわかったみたいですね>月が綺麗

ええと、その、がんばります(笑)

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