シフォン主義の精神

本当に「そういえばそうだった」というレベルの話なのだが、そういえばシフォンケーキを焼いた事が無かったのだ。
シフォンケーキっつったらアレだ。
ケーキ作りの本なんかでも前の方に載っていて、初心者向け、なんて書かれがちなケーキである。
なんで、今まで焼いたことが無かったのか。
シフォンケーキ専用のあの独特な「型」が無いというのが一つ。
あとは、友人にシフォンケーキ焼くのが巧い人がいて、なんとなく俺が焼かなくてもいいかな、なんて変なナワバリ意識を感じていたから、かな。
あと俺自身があまりシフォンケーキ派ではないというのもあったか。
(どちらかと言えば俺はズッシリと重い感じのケーキが好みなので。)


ただ、シフォンケーキというものには確かに興味は惹かれていたのだ。
ベーキングパウダーを使わず、メレンゲの空気で膨らませるというところ。
バターではなくてサラダ油を使うところ。
あと、あの変な型を使うところ。

シフォンケーキはあの型でなきゃならない理由はあるのか?

「迷わず焼けよ。焼けばわかるさ。」
‥‥俺の脳内のアントニオ猪木がささやくのだ。
(困ったヤツが脳内に住み着いたと思う。)

まあ、いっちょ焼いてみるかね。
シフォンケーキ。


適当にレシピをいくつかあたってみて、「ミルクティーのシフォンケーキ」を焼いてみることにした。
プレーンなヤツにしようかとも思ったんだけれど、どうも俺の好みの問題で、濃厚なミルクっぽさが欲しくって。
シフォンケーキは軽さが身上なのはわかってるんだけどさ。


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まずはミルクティーを煮出す。
茶葉はダージリンを使用した。
というか、ダージリンしか家に無い。
ミルクティーならアールグレイが良かったんだろうけどねぇ。
水の代わりに牛乳使って、120ccの濃ゆいロイヤルミルクティーを煮出してやった。


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それとは別に、ダージリンの茶葉をゴリゴリと粉砕。これは生地に混ぜる用ね。
この時点で紅茶のいい香りが立ち込めて、してやったりという気分になる。



シフォンケーキはメレンゲで膨らませるので、基本的には卵白があればいい。
でもそれだと卵黄が残ってしまうので困るのだ。
カスタードクリームか、意表をついてカルボナーラでも作ればいいのかなと考えたが、そうもいかないだろう。
なもんで、卵黄も使うレシピを探してみた。
それでも、卵白5個分に対して、卵黄は4個分使用だ。

‥‥仕方ないから、卵黄一個分は醤油かけてチュルンと飲んだ‥‥


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ともあれ。
卵黄4個に砂糖30gを入れて、ガーッと泡立てる。
んで、そこにミルクティー入れて、またガーッ。
紅茶の粉末入れてガーッ。
サラダ油を65g入れてガーッ。
薄力粉100gを少しずつ入れてガーッ。

シフォンケーキは初心者向けだとは言うが、泡だて器があることが前提だろうなコレ。
とにかく混ぜて混ぜてガーッ、だ。
これでドロリとした生地が完成。


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そしてまだまだ泡だて器のターンは続く。
今度はメレンゲ作りだ。
卵白5個に砂糖60g混ぜて、念入りにガーッと。
メレンゲ作るのは割と好き。
念入りにやっていると、メレンゲが不思議にメタリックな光沢を帯びてくるのが素敵だ。


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さっきの生地と、メレンゲをざっくり混ぜ合わせてやれば、シフォンケーキ生地の完成だ。
このときあんまり丁寧に混ぜちゃうとメレンゲの泡が消えちゃうので、まぁざっくりと。



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型は近所の「ライフ」ってスーパーで買ってきた。
意外に製菓用品が揃ってるのよこのスーパー。
お値段2100円ナリ。
シフォンケーキにしか使わないのに、少し高いかなぁ。
いや、別にこの型で別のもの焼いてもいいんだけどさ。

この型に生地を流してやるんだが、参考にしたどのレシピにも
「型にはバターとか塗るんじゃないぞ、いいか、絶対塗るなよ」
みたいな事が書いてあった。
ふんふんふーん。
なんとなく、わかってきたかも。この型の意味とか。



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170℃に熱したオーブンに叩き込んで30分後。
もりもりもりもりもり。

‥‥誰がそんなに膨らめっちゅーた。

これは‥‥。
生地の分量は間違えてないんだがなぁ。
メレンゲ泡立てるの頑張りすぎたから?

まあ大きく膨らむというのはそれだけケーキがふっかふかになるということだし、良いか。


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焼きあがったケーキはすかさず、型ごとひっくり返して冷ましてやる。
真ん中の穴に瓶を刺すと便利だ。
これもレシピ各種に、「ひっくり返さないと、せっかくのケーキがしぼむぞ」って書かれていた。


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なんとなく、下から指でツンツンと。
うお、ふわふわやん。こりゃいい。


‥‥まぁ、これでわかった。
つまりは、この型のカタチも、ひっくり返して冷ますのも。
膨らましたケーキを萎ませないために必要なんだな。
焼くことでメレンゲに含まれた空気を膨張させる事で、シフォンケーキは膨らむのだが、
そのままだと冷めた時にケーキはまたペシャンコに萎んでしまう。
それを防ぐためには、冷めるまでの間、膨らんだカタチを何かでムリヤリ維持しなくてはいけない。
それが「型」。
型にケーキを「くっつける」ことで、膨らんだカタチのまま踏ん張るのだろう。
だから型には、型離れを良くする様なバターとかは塗っちゃいけない。
ひっくり返すのも、自重でぺちゃんこになるのを防ぐため。

なんだ、随分と神経質というか繊細なケーキじゃないか。


かくして。

繊細さのかけらも無い乱暴な作り方をしてしまった俺のシフォンケーキは‥‥

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こりゃまた随分と縮んだものだ‥‥。
うーん。失敗とは言わんが見栄え悪すぎる。
何がいけなかった?


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まぁ切ってしまえばカタチの悪さはごまかせるしな。
生クリームは切らしていたのでヨーグルトソースをかけてみた。


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紅茶の香りがふんわりとして、美味し。
ただ、なんか食感が重い‥‥。
少し、粉とか卵黄とかミルクとか、材料が多すぎたのかな。
それがズッシリ感を生み、結果シフォンケーキをしぼませたのだ。
もっと少ない材料でガンガン膨らませたら良かったのかも。
なんでもリッチにたっぷりに、じゃ軽いかーるいシフォンにはなってくれない。
それがシフォン主義のココロ。

ま、次はうまく焼いて見せようぞ。


結論 : シフォンケーキは全然初心者向きじゃないやん

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