お祭りゴハン

今日もなんとか仕事を終えた夜の9時。
どうにも腹ペコで、家の冷蔵庫にも大した食料も無し。
どこかでなにか食べて帰ろう。
ラーメンか牛丼か、いやいや定食屋にしようか。
腹の減り具合と、予算も考慮して、あれこれ悩ましく考えるのが独身サラリーマンの醍醐味だ。

だが、今夜に限っては普段と違うスペシャルな選択肢があったのだ。
「そうだ、祇園祭の縁日で何か買って食べよう。」

今夜は祇園祭の宵山。
四条通を中心にした歩行者天国には沢山の屋台が並んでいる筈だ。
あの屋台の食べ物を食べ歩いて、晩飯にしてしまおう。


駅前にバイクを停めて、地下鉄で四条烏丸へ。
地下鉄の階段を上がる途中からもう、楽しげな歓声や祭り囃子が聞こえてきた。
ああ、お祭りだ。
祇園祭のコンチキチンだ。


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地下鉄の駅から出ると、そこはもう祭りの真っ只中。
歩行者天国だ。
さんざん見慣れたはずの、四条烏丸界隈の風景がまるで違って見える。
本当に、自分の位置がつかめなくて「ここどこだ?」と迷ってしまった。


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四条通を東西に、大勢の人が流れていく。提灯で煌々と照らし出された鉾が遠くからもよく見える。
だが俺はお祭り見物が目的なのじゃなくて、ここでメシを食いたいだけなのだ。
そもそも時間はもう10時前。歩行者天国の終わりまであと一時間チョイしかない。
ゆっくり祇園祭を堪能している時間は無いのだ。
屋台はどこだー?


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ざっと言って、南北に走る烏丸通りに縁日が集中しているので、このあたりをウロウロすることにしよう。
烏丸通りもかなり広い道路なのだが、その両脇にみっしりと屋台が並んでいる光景は、なかなかにシュールだ。
まるでここら一帯が超巨大なフードコートになったみたいである。


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まず、なにはさておきコレがなきゃお祭りとは言えない。
「焼きソバ」500円。
500円も取っといて、この具の少なさはどうよ?なんて思うのは野暮天だ。
歩きながら、ボソボソと焼きソバを食らう。

人はムチャクチャ多いんだが、歩行者天国だけに、みんな歩いているので人の流れに乗っていけば、移動にはそんなに苦労しない。
ここでの飲食は歩きながら、が基本。

うん、焼きソバ美味い。
ソース味って男の子だよな。


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次はフランクフルト。300円。
フランク屋の屋台はなんかやたら多かった。
やはり歩き食いしやすい食べ物が人気だからだろうか。
薄焼き玉子を巻いた「オムフランク」とか、蚊取り線香みたいにぐるぐる巻いたウィンナーを串に刺したものとか、バリエーションも色々あるみたい。
でもここはやはり、正統派の長ーいフランクフルトで。
俺ぐらいの年代だと、子供の頃、お祭りのフランクフルトが長いと、
「ほらほら、フランク永井ー。」「有楽町で~あいまーしょーおー♪」
なんて会話をしたものだが。
今の若者はフランク永井なんか下手すれば知らないんだろうねぇ。


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たこ焼きも忘れちゃいけない。6個で500円
さすがにコイツは歩き食いが難しいので、地べたにウンコ座りして食べた。
いかにもな祭りの味だ。
たこ焼きはお祭りグルメの王様だと思う。


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お腹の膨れたあたりで、非・食べ物系の屋台(くじびきとか)もやってみようかとも思ったんだが、
さすがにオッサンひとりではキツいものがあるので断念。
あのぶら下がってるリラックマが欲しかったンだけど‥‥


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大通りからひょいと狭い通りに入ると、それはそれで雰囲気があっていいのだ。
子供が花火してたり、若者たちがゆっくり語らっていたり。
このあたりの古い町屋さんなんかが、祇園祭の夜だけは「家宝」を一般公開してくれてたりもする。
祇園祭の夜はなにもかもが特別なのだ。



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こんな道にも、民家のガレージとかに屋台はたまに出てたりする。
もう宵山も終わりの時間に近いという事で、
「もうなんでも100円で売るでー!!」って呼び込みをしていた屋台からカキ氷とフランクフルト(二本目)を購入。
200円ポッキリ。
こっちのフランクフルトはよくコンビニに売ってるようなタイプのやつ。コレはコレで美味し。


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普段通らないような道を通るので、新しい発見も色々。
「へえー、こんなところにこんなお店があったのか」
って。
また今度、機会があれば入ってみようかな、ってお店が何件も見つかった。



気がつけば、お祭りでの飲食に2000円近く使ってしまった。
2000円出すなら、もっとちゃんとしたお店で、割といいもの食べられるとは思う。

でも、安っぽいウインナーや、原価率低そうな粉モノみたいなのばかりだけどさ、
お祭りの夜に食べる屋台の食べ物って、異常に美味しいんだ。
ちゃんとしたレストランの1980円の料理なんかよりも、コッチの方が美味しいんじゃないかと思うくらい。
雰囲気ってのは、食べ物の味を何倍にも美味しくしてくれるものだからな。

少なくとも、晩飯として2000円の価値は十分にあった。美味しい飯だった。

ただ、メニューのバリエーションが少ないのがな‥‥
来年はドネルケバブや麺類や、ご飯ものの屋台もほしい所だ。
あ、あとラーメンとおでんの屋台も!!

‥‥って、屋台村じゃないんだから(汗)

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