水無月をなんとしてでも6/30中に食べねばならぬ

6月の晦日(30日)といえば「夏越の祓」。
今年も半分終わったねぇ、つって茅の輪くぐったりしてケガレを払うというアレだ。
社会人になってからはわざわざ神社に茅の輪くぐりに行ったりもしなくなったんだけど、
かろうじて「水無月」だけは食べる習慣だけは続けている。
つーか我が家は「○○の日は△△を食べると無病息災」系の行事にやたらうるさい気がする‥‥
○○を食べると寿命が延びる、みたいなのは一通り食べている。
全部のご利益があったら、俺の寿命なんか一万年と二千年は軽く越えるだろう。
デーモンか。

で、水無月だ。
ういろうの上に甘納豆や小豆を散らした和菓子だ。
(最近、和菓子の話ばかりでアレなんだが。)

大学生の時に地方の友達に聞いてビックリしたのだが、
6月30日にコレを食べるのって京都だけの習慣らしい。
美味しいのになぁ。(そういう問題と違う)

白いういろうは「氷室の氷」をイメージし、
上に乗ってる小豆は邪気を祓うんだってさ。
(豆は悪霊退散の効果があるのよ。ホレ、節分にも撒くやん。)
三角に切って食べるんだが、それにもなんか意味があったような‥‥

呪術的な事はさておき、京都では水無月食ったら夏だぁ、という感覚がある。
大晦日にソバ食ってシメるのと同じで、和菓子食って上半期のシメだ。

そんなワケで、今年もオカンが「水無月」買ってきてると思ったのになぁ。

「へ?アンタの水無月?食べるの?」
会社帰りに電話したら、オカンに言われたのである。

「喰うわ!縁起物やろ!」
「いや、社員食堂で水無月が出たらダブると思って‥‥」
「そんなものは出ないって‥‥」
「まぁ、そしたら自分の分は買うて来たらええやん。あ、ワタシはもう食べたからイランしな。」

オカン、自分の分だけちゃっかり買って食べてやがった。
仕方ない、スーパーでチョイと買って帰るか‥‥


と思ったら、なんか水無月売ってないでやンの。
もう6月30日の夜だものなぁ。


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仕方ない。作るか。
‥‥とりあえず、ゆで小豆(甘納豆は売ってなかった)と上新粉買って帰った夜10時。
あと二時間で水無月作って食わないと‥‥!


‥‥って、何を切羽詰ってんだか。
実際、水無月自作の工程自体はカンタンなものだ。
「ういろう」に小豆のっけるだけだし。

「ういろう」作りもまぁ、そんな複雑なレシピでもない。
上新粉と砂糖と葛粉を水に溶いて混ぜて、蒸すだけだ。


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まずは上新粉100gと砂糖100g、葛粉(量は適当)と水300ccを混ぜて、火にかける。

しばらくすると、ねっとりと糊状に粘ってくる。
わらび餅と同じ感じ。
というか、この状態で冷やし固めて、きなこで食べたらそれはそれで美味しいだろうと思う。
まぁ、今回はモチモチのういろう、否、水無月作りなので。


最近、「ゲル系の菓子」も面白いなぁと思い始めている。
もともと、粉を混ぜて焼くと膨らむとか、イーストで発酵させるとフカフカに膨張するとか、
白い粉が大きく変化するのが好きなのだ。
魔法みたいで。
焼き菓子とは趣が違うが、熱でねっとりとゲル化する系の変化もわりと興味深い。
別の種類の魔法みたいだ。
メラ系魔法とヒャド系魔法の違い、みたいな。
そういやドラクエ9の発売、もうすぐか。どうしようかな。


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閑話休題。
ネトネトになったういろう生地を、ケーキ型に流してやる。
嘘。
流れない。
粘性が高すぎ。つーかほぼ固体だしなぁ。
しゃもじを水で塗らしてペタペタ地ならしするが、どうもうまくいかない‥‥


見た目がヘポいのはまぁいいとして、あとはコレを蒸すだけなんだが
20cm角のケーキ型を蒸す道具なんて持ってないので、オーブンの天板に水張って蒸し焼きに。
「蒸す」と「蒸し焼きにする」は微妙に違う気がするが、まぁいいだろ。


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そのあいだに、ゆで小豆のほうも何とかする。
ういろうに直接のせても固定できないだろうし、チョイと薄めのういろう生地を新たに作って、混ぜ混ぜ。
名古屋では、ゆで小豆を「小倉」と呼んで珍重しているそうだ。
トーストに小豆のせて「小倉トースト」とか平気でやっちゃうんだぜ。
「ういろう」に「小倉」のっけたお菓子なんて、どう考えても名古屋名物だと思うんだが、何故か京都のお菓子だ。
何故だ?


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10分ほど蒸し焼いて表面が固まったういろう生地に、小豆を流してやる。
‥‥なんかすっごい小豆が少ない気がする。400gのお得用缶詰を買ってくればよかったなぁ。


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そしてまた蒸し焼き50分。
オイオイ、日付が変わるまでに水無月食えるのか‥‥?

いや、6月30日に水無月が食べられなくても、別にどうって事は無いんだが。
まぁ25日にクリスマスケーキを食べると空しい、ってのと同じだ。


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‥‥焼けた。
いや、焼けてしまった。
小豆がカピカピー。
まぁ、「蒸す」の代わりに「蒸し焼き」だもんなぁ。そゃこうなるわ。
いっそ、小豆には火を通さずに寒天かなんかで上に固めればよかったのか?


氷水で強制冷却して、型から外して包丁で切る。
三角に切らないと水無月ではない、らしい。

十字に四等分にしてから、斜めに刃を入れる。
小豆はカピカピだが、ういろう部分はいい感じにモチモチに仕上がってる。よしよし。
三角に切った瞬間、「小倉ういろう」が夏の邪気祓いの食べ物「水無月」に変わる。
まぁ、呪術とはそういうものだ。



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時は23時30分。間に合ったー。
水無月、冷やし足りなくて少しホカホカだが。

夜中なのであんまりガッツリとはいけない。
味見程度に。
うーん。
45点、かな。
小豆がカピカピなのと、ういろうの粘り気も強すぎる気がする。
蒸し菓子は難しいな‥‥

これで今年も半分終わり。
一年の折り返し、夏越の祓。
前半のケガレや厄を祓って祓って、心機一転、後半戦。


‥‥今年の前半は、あまり良くない事が多かったように思う。
ケガレだ邪気だで済ませていい事ばかりでもないが、
ちょっと縁起のひとつも担いでおきたい気分だ。

‥‥今年の後半戦は、いい事ばっかり起こるといいなぁ。

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