母の日とハンバーグ

母の日が来た。
先日、今年は何を贈ろうか?とオカンに聞いたら、
プレゼントはいいから、どこかへ飯を食いに連れて行けという。
先月のオカンの誕生日にフレンチを食べに連れてったのが気に入ったらしい。

その時テレビで、京都のハンバーグ屋「とくら」のハンバーグを紹介していたのだ。
ナイフを入れるだけでブシューッ!とすごい勢いであふれ出す肉汁!
スタジオも騒然だ。

「‥‥なにこれ、こんなん嘘やろ?」
「いやいや、本当にコレくらい肉汁出るんやで。」
俺は一度、「とくら」で食べているからなぁ。
あのハンバーグは旨かった。

「いや、トリックや。なんかトリックがある筈や。」
「‥‥わかった。行こう。母の日は「とくら」でハンバーグや。それでいいな!?」
オカンがミスター・サタンみたいな事を言ってきかないので、
肉汁溢れるハンバーグを納得させるべく、「とくら」に連れて行く事になったワケだ。
俺は「とくら」の回し者か。


そして数日経った今日、いよいよ母の日本番だ。

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一応カーネーションも買った。
今回は花キューピットを利用したんだが、
別にキューピットのコスプレで持ってきてくれるとかではなかった。

切り花だと「花瓶が足りないー!」とかって騒ぎになるので、
そのまま飾れる寄せ鉢にした。
オカンの眠れる生け花趣味が発動したら厄介だからな。


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「とくら」には昼の一時半くらいに行ったのだが、
やはりというか、満席で少し待たされた。
まぁ日曜日だし覚悟はしていたんだが。


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ハンバーグ専門店だけあって、ハンバーグソースは豊富な種類がある。
俺はネギ味噌ハンバーグ300g。オカンは和風おろしハンバーグ180g。
「普通のハンバーグやん。」
「んー。でも、ええからハシで割ってみ?」


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「なんじゃこりゃあ!」
モノマネ?それ松田優作のモノマネ?
お箸でハンバーグを割った瞬間に皿一杯にドクドクと流れ出す肉汁に驚愕するオカン。
そのお箸の使い方はどうかと思うけどな。

「これは‥‥」
「ホンマやったやろ?」
「でも何かトリックはあるなぁ。」
「‥‥まぁ、何か仕掛けはあるんやろうけどな。」

ハンバーグは相変わらず柔らかくてジューシーで美味しかったのだけど
親子して「なんでこんなに肉汁が出るのか」の議論に熱中してしまった。

「焼き方は‥‥普通やし、生地自体に秘密があるんやろうなぁ。」
「細かく切った牛脂を生地に混ぜ込んでるんとちゃうか?」
「でもそれやとハンバーグが穴だらけになるやろ。」
「それに牛脂やと、もっと油っぽくなるわな。」
「これは何かスープを生地に混ぜているんと違うかなぁ?」
「そうか‥‥つなぎ!つなぎに何か秘密があるんだよ!」

俺らはミスター味っ子とそのオカンか。

結局、つなぎのパン粉にスープかブイヨン的なものを滲み込ませてあるのではないか、という結論になった。
家で実際に試してみれば、推測が正しいかどうか判るんだけど‥‥
まぁ今度やってみるか。


「ああ、ええ母の日やった。」
オカンの言葉を聞くまで、うっかりコレが母の日のプレゼント代わりなのを忘れてた。
「ええんか、こんなんで。」
「ええ。もうワタシ、物で欲しいものは無いしな。」
‥‥その割りには宝石類ジャラジャラ着けているよなぁ。
まぁいいか。

母に感謝する日、というか俺にとっては「借りを返す」という感覚が強い。
産んで育ててもらった分の借り。
「産んで良かった」と思われたいというか。

小さな頃から、小遣いなんかを貰うたびに、あるいは学費を払ってくれるたびに、
「ええか、これは投資なんや。ワタシはお前に投資しているんやから、大きくなったら倍にして返してもらうで。」
と言われ続けてきたしな。

まぁ、倍はどうかと思うが、おかげさまでそれなりに給料を稼ぐようになったし、
そろそろ配当金を出してもいい頃だろう。

あんまり高配当は期待してもらっちゃ困るが。





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