タケノコを買いに

今夜から夜勤だというのに、うっかり昼前に眼が覚めてしまった。
居間でぼんやりテレビを見る。
ちゃ~らちゃちゃちゃ ちゃ~らちゃちゃちゃ 
ちゃ~らららららちゃちゃちゃ♪
「キューピー三分間クッキング」が始まった。
「ハイ、今日のお料理は、タケノコの土佐煮ですー」
そしたらオカンが言ったんだ。
「ああ、やっぱり春はタケノコやな。」

「春はタケノコ。やうやう白くなりゆく 山ぎわ、少しあかりて、紫だちたる雲の細くたなびきたる。」
「アホな事言うてないで、お前、タケノコ買ってきてぇや。」
けっこう高尚なネタを言ったつもりなのに「アホな事」よばわりかよ。ちぇっ。

「またテレビに影響されてる‥‥ええで、バイクでひとっ走り平和堂まで。」
「いや、大江の直売所やで?」
「は?」
洛西は大江町のへんに、朝掘りのタケノコの直売所があって、そこのタケノコが美味しいんだと。

「ワタシ、あそこのタケノコしか口に合わへんねん。」
嘘つけ。

俺が場所わからんから、地図を書いてくれと言うと、ワタシもよう憶えてない、とオカン。
今さっき「あそこのタケノコしか~」って言ったのはどの口だ?

「しゃあない、一緒に行こう!」
「ぶふぉっ!? 」

オカンの鶴の一声で、二人でチャリンコで大江まで行くことになってしまった。
俺、今夜から仕事だというのに。
オカンの自転車は電動アシストついているが、俺のは100%人力なんじゃよー。

家からえっさほいさとチャリンコこいで、桂の西友前を通って、国道9号線を西へ西へ。
一時間ほどこぎ続けると‥‥


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あった。
道路沿いの小屋で、台にゴロンとタケノコ置いて売ってる。
オカンの拙い記憶を頼りに走った割には、すんなり着いた。


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「どれが美味しい?」
聞きながら、切り口を見たりしてモノを選ぶオカン。
ちなみに中サイズのタケノコが一本1000円、大サイズが1500円だった。
まぁまぁ安いのか‥‥と思ってたら、
中サイズを3本買ったオカンに1000円値引きしてくれた。
安っ。

家に帰るとさすがにヘトヘト。
このまま仕事に行くわけにもいかんので、少し昼寝ー。
オカンは
「うひょほほほ」
とか奇声を発しながらタケノコをさばき始めていた。
早っ。


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寝て起きたら、タケノコの土佐煮ができていた。
ああ、そういえば「キューピー三分間クッキング」が事の始まりだったっけ。

タケノコの煮物は、さすがにコリコリとした食感が素晴らしかった。
うん、汗を流して買ってきたタケノコうめぇ。
店の場所は覚えたので、次からは俺がバイクでひとっ走りで買ってこれるだろう。
一つずつ、受け継いでいくのだ。


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