ラクダのこぶ肉を食ってみた

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「ラクダのこぶ肉」を買ってしまった。
ラクダの背中にドンと盛り上がった「こぶ」の中身だ。
食っていいのか?本当にこんなもの食ってもいいのか?


いや、先週号の週間少年チャンピオン連載「鉄鍋のジャン!R」で、
主人公の中華料理人・ジャンがいつものように「カーッカカカカー!!」とか笑いながら出してきた食材がこの「ラクダのこぶ」なのだ。
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「駝峰(トウオフォン)」とか言って、中華では満漢全席の「近代八珍」の一つに数えられる珍味、とのこと。
貴重な食材‥‥の筈なんだけど、ネット通販であっさり買えてしまった。
100gあたり500円。
案外安いな!


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んで、なんだ割と安いじゃん、ってホイホイ買ってしまって後悔している俺がココにいる。
どうするんだラクダのこぶ。食うのかやはり。


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ついでにラクダのモモ肉も買ったぜ!
100gあたり600円。こっちはまぁフツーに食えそうだ。




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解凍したラクダのこぶ。
なんつーか、身もフタもない言い方をすれば、「脂身」。
ただの脂身よりはなんかスジっぽいというか組織がしっかりしている感じもする。

ヒトコブラクダかフタコブラクダか知らないが、
ラクダさんはこのコブに栄養ためて砂漠を旅するんだよな。
そう考えると、すんごい滋養強壮効果があるような気がしてきた。




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ラクダのモモ肉も解凍。
サシの全く無い、見事な赤身肉だ。



さて、コイツラをどうしたものか。
「鉄鍋のジャン!R」のジャンはコレでなんか物凄いホイコーローを作るらしい。
どういうシロモノかは今週号が出るまでわかんないが。

まぁ、そういうことなら俺もホイコーローにしてみよう。
アレなら火をしっかり通すし、味付けも濃いから食えないものにはならんだろう。




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こぶ肉200gは薄切りにしてお湯で茹でてやった。
こぶだけじゃ寂しいので、モモ肉100gもスライスして油で炒める。
一旦お皿に上げておいて‥‥



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キャベツを炒めたところにさっきの肉を投入。
一度出した肉をもう一度鍋に戻すから「回鍋肉(ホイコーロー)」と呼ぶのだと。
あとはスーパーで買ってきた「ホイコーローの素」を絡めてやって出来上がり。




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残ったモモ肉100gは、肉の味がわかるように塩・コショウでソテーしてみた。
ん‥‥焼くとさすがに少し、ケモノ臭がするかも‥‥



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そんなわけで完成、ラクダのこぶとラクダのモモ肉のホイコーロー。
で、味はー‥‥
ラクダのこぶは、まさしく「珍味」。
少しだけトロっととろける感じと、クニクニとした食感。
なんというか、焼き肉屋で食べる「テッチャン(小腸)」をものすごく脂っぽくした感じ。
臭みはあんまり無いけれど、後味がすこしクセがあるかなぁ。
おでんの「コロ」(鯨の脂身)に似ているかしらん。
これならきっと、煮込み料理に向いていると思う。

モモ肉は‥‥歯ごたえがすげぇ。ハッキリ言えば固い。
くっちゃくっちゃ噛まないと喉を通らない‥‥。
臭みはあんまり気にならないし、あっさりした味なんだけど‥‥。


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モモ肉のソテー。
これも正直、超固い。
ぎゅっと噛み締める食感はキライじゃないが、
焼いて食うよりこれもやっぱりシチューとかに使うべき肉だと思った。
それかミンチにすればいいかも。


結局、完食はしたけれど、
ぶっちゃけた話、美味しいかどうかと聞かれると、美味しいもんじゃないッス、らくだ肉。
(らくださんには悪いけどな)
美味しく食べる料理方法はきっとあるんだろうけどねぇ。
なかなかマンガみたいにはいかないなぁ。

でも、まぁ面白い経験だった。
今回料理してて、すごく
「生き物の肉」を食べているんだ、って感覚にとらわれたんだけれど
それってラクダじゃなくても牛や豚でも同じなんだよな。
生き物を殺して、食べている。
他の生き物の命を貰っている。

食うってのはそういうもんだ。

いつか、動物園ででもラクダを見ることがあったら、
「ああ、コイツのコブはクニクニして変な味だったなぁ」
って思い出すのだ。
それもまた楽しいよな。


この記事へのコメント

nangokutaro
2008年12月15日 08:41
今朝のWebニュースで。オーストラリアで野生のらくだが増えすぎて環境破壊で困っている。解決策は「食べよう」なるほど、日本で既に売ってるとは驚いた。オーストラリアに協力するのもいいことかも。
通りすがり
2012年06月18日 21:03
文才がある。読みやすくておもろいわ

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