マルハナバチのパラドックス

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「マルハナバチのパラドックス」という話を聞いたことがある。

マルハナバチは大きくズングリした体に、小さな小さな羽根を持つハチだ。
ブンブンとこのハチが飛ぶ姿を見て、あらゆる昆虫学者が首をひねったのだ。

「この体にこの羽では理論上飛べない筈だ。」

いやだって、現実にはブンブン飛んでいるのである。航空力学なんて知ったこっちゃ無い。

「なんでだろう?飛べるはずの無い羽でなんで飛んでいるのだ?」
「‥‥きっとコイツらは、自分が飛べないことに気がついてないからだ。飛べると思い込んでいるから飛べるんだ。」

本当に学者がこんなこと言うハズは無いから、きっとジョークに属するものなのだろうが、
自分はこの話が大好きなのである。

不可能なことに気がついてないから、できちゃう。
力学的に無理だろうがなんだろうが、飛ばなきゃ花の蜜が吸えないのだもの。そりゃ飛ぶさ。

「あきらめなければ夢は叶う」だの「努力すれば不可能はない」
だのって精神論に着地してしまうのは、面白くない。

だってハチは知らないんだもの。自分が飛べないこと。
なにも疑問に思わずブンブン飛んでるだけだ。
なんとも愉快ではないか。
「やればできる子」、っていう言葉があるが、「できないのにやる子」だ。マルハナバチは。

あまりにもこの話が気に入ってたものだから、
後の研究でハチの飛行メカニズムが詳しく解明されて「パラドックス」は解決してしまった、と聞いた時は「そりゃそうだわな」、と思いつつも、すこしガッカリしてしまったものだ。


ところがこの間、また似たような話を聞いた。

「昔、エスキモーは氷の上で裸で寝ても凍傷にならなかった。
西洋医学が導入されて、「そんなことしていると凍傷になってしまう」
と警告された途端に凍傷にかかり始めた」
(ネタ元はこちら)

こういう話を聞くと、俺なんかは「まぁ、そういうこともあるだろうね」ってニヤニヤしてしまうのだ。


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